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古くて新しいソーイングの魅力を掘り起こす
The Sewing Studio / Lovesewing.com

更新日:2014年07月30日

学校教育で家庭科の時間が減り、ミシンを使える人が減った。だが、ミシンの使い方さえわかれば、服や小物を手作りしたいという潜在的なニーズは意外に大きいようだ。
 


 
The Sewing StudioおよびLovesewing.comの創立者、デニス・ワイルド氏
The Sewing StudioおよびLovesewing.comの創立者、デニス・ワイルド氏
 
 
ニューヨークのソーイング教室で使用されているのはジャノメミシン
ニューヨークのソーイング教室で使用されているのはジャノメミシン。ミシンをはじめ、ソーイングに必要な道具類、書籍類の販売も行っている
 
 
 
 
 
 
 
 

趣味のつもりがいつの間にかビジネスに

──自宅アパートでソーイングクラスを始めたきっかけは何でしたか。
13歳からミシンを使うようになり、すぐにソーイングが大好きになりました。自分のものは何でも自分で縫うようになり、やがて、ほかの人にも縫ってあげるようになりました。すると次第に、ソーイングを教えてほしいという人が増えていったんです。私にもソーイングを教えたい気持ちがありましたが、雑誌のエディターとして働いていたので、自分が使える時間でソーイングクラスを始めました。

──ソーイングクラスは何人からスタートしましたか。
2004年9月に、2クラス(1クラス3名)でソーイングクラスをスタートしました。生徒は私の友人や会社の同僚で、みんなソーイングに興味を持っていました。

──自宅で教えていた頃、自分が近い将来ソーイングビジネスを始めることは考えていましたか。
いいえ、ソーイングクラスをビジネスにしたいとも思っていませんでした。趣味として続けているうちに、ビジネスとして育っていったという感じですね。

──生徒のソーイングを習う目的や動機は何でしたか。
最初の生徒も、現在ニューヨークのソーイングスタジオで学んでいる生徒も基本的には同じで、ソーイングの基本をきちんと学ぶことです。ミシンの使い方を学んで、自分の服を直したり、服、バッグ、家に飾る小物などをいちから手作りすることが目的です。

──ワイルドさんがソーイングクラスを始める前には、アメリカやカナダにはソーイングスクールはなかったのでしょうか。
私がソーイングクラスを始めた頃はいくつか学校がありました。しかし、カナダにはソーイングだけをメインに教えるところはありませんでした。ほとんどミシンや布地の販売が目的で、ソーイングはおまけという感じでした。そこで、私たちはソーイングだけにフォーカスすることにしました。

──アメリカやカナダでは、学校教育でソーイングを取り入れていますか。
教育カリキュラムの一貫としてソーイングを教える学校は減りつつあります。私の場合はラッキーなことに学校に家庭科の時間があり、ソーイングも学ぶことができました。でも、これは例外的なケースです。多くの学校で家庭科などの授業が減らされ、ソーイングを学ぶ機会がない人達が増えています。

──アメリカではミシンの市場は、ベーシックで価格も手頃な機種と高機能を備えた高価な機種とに二極化しているそうですが、生徒の皆さんが使う機種はベーシックなタイプですか。
初心者やソーイングの技術をおさらいしたいという生徒は、価格も手頃なベーシックな機種を選びますが、技術がついてきてソーイングを楽しめるようになると、もっとさまざまなことができるミシンを求めるようになりますね。

──どのように生徒を集めましたか。
はじめの頃はクチコミで。次第に、オンライン検索やグーグルの広告等で生徒が集まるようになりました。

基本的な生活のスキルとしてソーイングを学びたい

──ニューヨーク教室に集まってくるのはどんな人達ですか。
ニューヨーク教室ではさまざまな人が学んでいます。多いのは何か新しいことを始めたいという25〜35歳の働く女性達で、初めて家を購入する、初めての子供が生まれる、結婚するなどという人生の転機がソーイングを始めるきっかけになっている人達も多いですね。基本的な生活のスキルとしてソーイングを身につけたいと考えているようです。

トロントの次にニューヨークを選んだのは、人口構成がトロントと似ていたからです。どちらの街も、何か新しいことを学びたい、もっとクリエイティブでありたい、仕事のあとにさまざまな活動に参加したいという女性が多いんです。教室のロケーションに関して言えば、どちらも街の中にあり、地元の生徒にも郊外から通って来る生徒にも、交通アクセスがよいところを選びました。

──ソーイングを教えるインストラクターはどういう人達ですか。
ソーイングに情熱を持つ人達で、大半のインストラクターは子供の頃からソーイングに親しんでおり、ソーイングスクールでファッションの学位を持っています。

──「オープン・スタジオ・タイム」とは?
生徒が必要なときに、いつでも教室に来てミシンを使えるようにしています。

──では、「ソーイング・パーティー」とは?
ソーイング教室のスタッフが、誕生パーティーや独身最後のパーティー、会社のイベントなどのパーティーでソーイングを教えます。

──現在、ソーイング教室はいくつ開校していますか。今後、ビジネスをどのように拡張していく計画ですか。
教室はトロントに3カ所、ニューヨークに1カ所ありましたが、ニューヨークの1カ所だけにしました。現在はニューヨークのビジネスを育てることと製品に注力しており、誰でもどこでもソーイングを学ぶことができるように、人気が高いソーイングクラスの内容をすべて網羅したDVD、サイズの直しや繕いの技術まで学べる本(Mend & Make Fabulous)なども提供しています。

──小売りも行なっていますね。
ソーイング教室では、布地やソーイング用品、ミシン、アイロン、ソーイングに関連した書籍やLoveSewing DVDの販売も行っています。

──次の課題は何でしょうか。
生徒のニーズに応えられるようなワークショップや小売りのアイテムを増やすことです。また、より多くの生徒にソーイングのノウハウを伝えるために、さらにDVDなどのデジタル製品デジタル製品の開発も進めていきたいと思っています。

プロフィール&会社概要

創立者/デニス・ワイルド
子供の頃からソーイングが好きで、友人知人にソーイングを教えるようになり、雑誌のエディターとして働くかたわら、2004年にカナダ、トロントの自宅アパートで小さなソーイングクラスをスタートする。

会社名: The Sewing Studio, Lovesewing.com
創立: 2004 年9月
所在地:134 West 29th Street, Suite 804, New York, NY
電話:646.961.4747
URL: www.lovesewing.com