公務員から起業家へ!中小事業者向け求人サービスで急成長
株式会社くらしナビ 代表取締役社長 須田晃暢
更新日:2009年11月25日


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大学院で学んだベンチャースピリッツを行政の場に広めたいと公務員になったものの、組織の壁は厚く、当初の夢を実現することはできなかった須田晃暢氏。ならば、自らが起業することで、ベンチャースピリッツを示そうと、5年半勤めた市役所を退職、「くらしナビ」を立ち上げた。
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| 「起業は簡単でも、事業を続けることは容易ではない。くらしナビを30年は続く会社に育てたい」と語る須田晃暢社長。 |
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役所の仕事はルールでがんじがらめ
――起業される前は、公務員をされていたそうですが、安定した職を捨て、あえて起業というリスクの高い道をなぜ選んだのですか。
もともと、私は、大学院でベンチャーについて学んでおり、ベンチャー的な発想を仕事に活かしたいと考えていました。おりしも、私が就職した2000年当時はITベンチャーブームで、就職の個別相談会などで会う役所の人は、「役所にもベンチャースピリッツが必要だ」と言っていたので、私は、“ベンチャーから一番遠いところにある行政のなかでベンチャースピリッツを活かそう”と、大阪市役所に就職したのです。
しかし、現実は甘くありませんでした。仕事はルールでがんじがらめ、配属された部署も、区役所、道路関係、保健所など、ベンチャーとは無縁の部署で、思うようなことは何もできませんでした。将来別の部署に異動する可能性があったとしても、自分が想い描くような仕事ができるとは考えられなかったので、起業しようと思ったのです。
――起業の準備は、いつごろから、どんなことを始めたのでしょうか。
起業する2年ほど前から準備を始めました。公務員なので、営業力もなく、会計の知識もありませんので、とにかくいろんな本を読んで知識を深めました。そうした経営の指南本に、“経営には、人脈が大切だ”と書いてあったので、いろんな交流会に参加しました。また、お手本にしたいと思える社長をネットなどで調べてメールでアポイントを入れ、経営者としての心得などの話を聞かせてもらいしました。
――面識のない社長に面会を申し込んで、会ってもらえるものなのですか。
ええ。驚いたことに、アポイントを申し込んだ社長の半数くらいは会ってくれました。“こんな変わったことをするやつは見たことがない。面白いから一度会ってみよう”という感じで、今ならたぶん会えないような人にも会ってもらえましたね。(笑)
――起業資金は、どうされたのですか。
公務員出身で民間企業の経験もないということで、金融機関の融資も受けられませんでしたから、自分の貯金を充てました。
当初の事業、フリーペーパーでは失敗
――事業として、なぜ、求人サービス選んだのですか。
実は、当初の事業は、フリーペーパーで、御堂筋沿線の情報を掲載したフリーペーパーを作り、飲食店などの店頭に置いてもらっていました。しかし、ホットペッパーなど先行するフリーペーパーもたくさんあったのでなかなか広告は出してもらえず、また、置いてもらう場所の確保にも苦労しました。このまま事業を続けるのは難しいと判断し、8月の事業開始にもかかわらず、その年の12月には廃刊を決めました。
そのあと求人広告をはじめたのは、フリーペーパーの広告営業をしたさい、「クーポンの広告は出せないが、アルバイトの求人広告は出してもいい」という声が多かったためです。紙媒体にすると印刷や設置などの費用もかかるため、ウェブに特化したアルバイト求人の情報サイト「ヤッパシゴト」を立ち上げることにしたのです。
――求人サービスとしては後発ですが、先発サービスとはどのように差別化していますか。
大手のウェブでの求人情報は、全国をカバーするものですが、「ヤッパシゴト」は関西限定です。また、知名度が低い分、SEO(サーチエンジン)対策にも力を入れ、主要な検索エンジンで関西のアルバイト情報を検索したさいに、上位に表示されるようにしています。さらに、広告料も、1カ月52500円からと、大手の広告料(1回10万円以上)に比べ、ずっと低く設定しています。
――「ヤッパシゴト」のほかに、「ジョブマイスター」という事業もやっておられますね。
ええ、これは、専用の求人サイトを立ち上げるサービスです。「ヤッパシゴト」を始めたころから、自社専用の求人サイトを作ってもらえないかという相談が多数寄せられたため、このサービスを企画しました。従来、こうしたサービスは、システム開発会社が作っていたのですが、求人サービスのプロである当社が作ることで、より使い勝手がよいサービスが作れると考えたわけです。


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| プロフィール&会社概要 |
プロフィール 会社概要 |
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