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美味しい味とサービス不在が併存する不思議なレストラン
莫邦富的視点〜21世紀の大国・中国を見つめる〜

更新日:2011年03月16日

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 アメリカから一時帰国しているお嬢さんとともに家族で東京ミッドタウンへ食事に出かけた筆者。「この味はやはり日本でないととても体験できない。アメリカでは無理だわ」と、料理の味は満足だったのだが……。
 


 
莫邦富氏
 
 
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「新和食」がくれた感動

アメリカニューヨークに留学中の娘が日本に一時帰国していた。家族で久しぶりに食事をしようとした時、娘は東京ミッドタウンに行こうと提案した。まだ訪れたことがないからだ。

防衛庁の跡地に作られた東京ミッドタウンは、都内で最も高い超高層ビルをもち、ホテル、住居、オフィス、商業・文化施設、病院、公園などが近接し、近くの六本木ヒルズの対抗施設として注目されている。

私たちはそこの和食料理レストランに予約をし、東京ミッドタウンをひと通り見た後、レストランに入った。はじめてのレストランだが、いま流行りのオープンキッチンで客を迎える。

運ばれてきた料理の一品一品に、感動と感激が湧く。味が繊細で、作った人の工夫と努力をやさしく伝えてくれる。和食ではあるが、ソースの使い方などを見ると、まるでフランス料理を食べているような錯覚を起こす。かなりアメリカナイズしてしまった娘も目を細めてしみじみと味に対する感想を述べた。「この味はやはり日本でないととても体験できない。アメリカでは無理だわ」

料理の味も大きな満足を与えてくれたが、もうひとつ私たちを感動させたのは、私たちのテーブルの横、つまりオープンキッチンで一心不乱に働く職人たちの仕事姿だ。私たちの一番近くにいたにサイドメニューを作る若い職人の働きぶりにすっかり感心してしまった。

レストランの店長の説明によれば、この店で出している和食は世間一般に言う「創作料理」ではなく、「新和食」だという。その説明に私たちも大いに納得した。神戸の食文化の伝統を受け継いだこの店を多くの方々にお勧めしてもいいのでは、と思った。

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著者プロフィール

莫 邦富(Mo Bang-Fu)
1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた。
『蛇頭』『中国全省を読む地図』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーとなり、話題作には『日本企業がなぜ中国に敗れるのか』『これは私が愛した日本なのか』『新華僑』などがある。
現在、朝日新聞be(土曜版)にて「mo@china」を連載中。博報堂スーパバイザ。東京経営者協会評議委員。東京メトロポリタンテレビジョン放送番組審議委員。中国山東省青島市開発区顧問。三菱UFJ信託銀行業務顧問。
http://www.mo-office.jp/