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莫邦富的視点
数字と縁起とビジネスの小話

更新日:2011年02月16日

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 北京五輪の開幕が2008年8月8日午後8時 であったことを記憶している方も多いであろう。中国でも日本と同じように数の縁起を担ぐのである。今回は、ビジネスがらみの中日両国の興味深い数字の話が語られている。
 


 
莫邦富氏
 
 
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中国では嫌がられる250という数字

ダイヤモンド社の電子サイト・ダイヤモンドオンラインに『莫邦富の中国ビジネスおどろき新発見』というコラムをもっている。しばらく前に、商品と数字との関係に焦点を当てて「なぜ中国では『250』という数字を使ってはいけないのか」という文章を書いた。その大まかな内容は次のようなものだ。

中国では、250という数字を「二百五」(*)と書く場合が多い。間抜け、アホといった意味の表現に使われるこの250という数字は、日常生活の中ではなかなか出合えない。日当や報酬を決める時は250を避け、たいていはそこにさらに10元を足して260元にする。ホテルやレストランの料金設定も同じだ。もし誰かに仕事を手伝ってもらって、その謝礼に250元を握らせたら、相手はきっと怒りだす。

(*)205は、二百零五という。

だが最近、中国で信じられないことが起きた。ある外資系自動車メーカーが中国で売り出したある車の品番になんと250という数字を使ったのである。それにショックを覚えた中国人も多い。なかには、「この車は絶対売れないだろう」と言いきる人もいる。メディアの報道を見ると、このメーカーに「なぜ中国では使われない数字をあえて使うのか」と質問した人もいたという。しかし、メーカー関係者は涼しい顔で「国際的に統一感を出すためです」と答えたそうだ。

実は、中国人はかなり数字にこだわっている。死を連想させる4はみんな避けたがる。街角で携帯電話のSIMカード(*)を購入するとやたらと4という数字に出合う理由は、これらの番号が残ってしまったものだからだ。「儲かりまっか」に通じる8という数字のあるSIMカードを入手したければプレミア料金を払わされる。

(*)SIMカード:携帯電話の契約情報などの入ったICカード。中国ではSIMカードの差し替えで、他社の携帯電話を利用できる。日本では特定の通信会社でしか使えないようにロックされているが、2011年4月より、ドコモがSIMロックを解除する方針。

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著者プロフィール

莫 邦富(Mo Bang-Fu)
1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた。
『蛇頭』『中国全省を読む地図』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーとなり、話題作には『日本企業がなぜ中国に敗れるのか』『これは私が愛した日本なのか』『新華僑』などがある。
現在、朝日新聞be(土曜版)にて「mo@china」を連載中。博報堂スーパバイザ。東京経営者協会評議委員。東京メトロポリタンテレビジョン放送番組審議委員。中国山東省青島市開発区顧問。三菱UFJ信託銀行業務顧問。
http://www.mo-office.jp/