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莫邦富的視点
世界食品のミニ商戦の舞台
莫 邦富(Mo Bang-Fu)

更新日:2009年04月28日

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 知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続ける莫氏によるコラムです。
 上海の久光(SOGO)デパートの地下1階のフロアが面白い。日本の食品がいろいろあって、見ていて飽きない。筆者は中国人ビジネスの皮膚感覚を養うための定点観測地としているという。


 
莫邦富氏
 
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皮膚感覚を養うための定点観測地

中国を訪れる回数は年に20回はあるだろうと思う。中国に帰った時はできるだけ町中に出向き、五感で中国の変化を吸い取り、少しでも皮膚感覚をもつように努力している。また、なるべくスーパーやデパート、ショッピングセンター、市場にも立ち寄ってみる。もちろん、目的は同じだ。中国社会の呼吸と脈動を、皮膚感覚をもって体感したいからだ。

時々チェックしているポイントのひとつが上海の久光(SOGO)デパートである。特に地下1階のフロアが面白い。日本の食品がいろいろあって、見ていて飽きない。福岡県産の梨「愛宕」が販売されているコーナーの横に、この梨を見守る女性店員が立っていた。値段が高い商品なので、警備が必要なのだと密かに納得した。

以前、開店したばかりのカレーハウスCoCo壱番屋では、店のサインの取り付け工事もまだ終わっていないのにすでに開業し、しかも昼ごろには店内が満員になっていた。立地のよさもあるだろうが、市場としての上海の魅力をまざまざと見せられた思いがした。久光は私の中国人ビジネスの皮膚感覚を養うための定点観測地といっていいだろう。

2006年8月5日付の朝日新聞のコラムmo@chinaでこの久光を取り上げ、「久光のデパ地下はまるで日本食品のアンテナショップだ。ここでビジネスチャンスをつかむ日本企業はこれからも続々と現われるのではないだろうか」と予測した。それ以来、上海に帰った時には、時間的余裕があればできるだけ久光を回って観測するようにしている。

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プロフィール

莫 邦富(Mo Bang-Fu):
1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた。
『蛇頭』『中国全省を読む地図』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーとなり、話題作には『日本企業がなぜ中国に敗れるのか』『これは私が愛した日本なのか』『新華僑』などがある。
現在、朝日新聞be(土曜版)にて「mo@china」を連載中。博報堂スーパバイザ。東京経営者協会評議委員。東京メトロポリタンテレビジョン放送番組審議委員。中国山東省青島市開発区顧問。三菱UFJ信託銀行業務顧問。
http://www.mo-office.jp/