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莫邦富的視点
日本の外食は中国進出に活路を見出すべきだ
莫 邦富(Mo Bang-Fu)

更新日:2009年08月26日

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 知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続ける莫氏によるコラムです。
 金融危機後、1〜6月期のGDP成長率は、中国全体は7.1%であった。しかし、内モンゴル自治区は16.2%の成長率で、中国一を誇っているという。筆者は、こうした現象が起きた原因を示し、利益確保に苦しむ日本の外食産業に提案をしている。


 
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利益確保に苦しむ日本の外食産業

消費者にとっては、安いことがまず喜ばれる。しかし、それにも限度というものがある。家の近くにある外食チェーンの入口に、大きな文字で「カレー330円」と通行人にアピールしているのを見て、思わずため息をついてしまった。私が日本に移住した20数年前に街角で食べた昼食の値段だった。

家の近くのスーパーでは、今度は290円の弁当が山と積まれているのを見た。安い!とびっくりした。その弁当の中身は揚げ物がメインだったが、貧弱な感じはしない。ボリュームもそれなりにある。

おそらくどちらのメニューも、店側の利益分がそれなりに乗っているだろう。赤字を覚悟して売り出したものではないと思う。それにしてもその利益がどれほど薄いものかは想像がつく。日本の人件費と店舗の賃貸料などの固定維持費を考えると、一種の体力消耗戦であるには違いない。

高齢少子化社会になった日本はさらに金融危機の荒波に襲われ、企業にとってはまさに受難の時代である。しかし、泣きごとをいっていても問題の解決にはつながらない。日本の外食産業も新しい市場を求めるべきだ。

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プロフィール

莫 邦富(Mo Bang-Fu): 1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた。
『蛇頭』『中国全省を読む地図』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーとなり、話題作には『日本企業がなぜ中国に敗れるのか』『これは私が愛した日本なのか』『新華僑』『日中「アジア・トップ」への条件』などがある。
現在、朝日新聞be(土曜版)にて「mo@china」を連載中。博報堂スーパバイザ。東京経営者協会評議委員。東京メトロポリタンテレビジョン放送番組審議委員。中国山東省青島市開発区顧問。三菱UFJ信託銀行業務顧問。
http://www.mo-office.jp/