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莫邦富的視点
日本食品は海外進出の絶好のチャンスを掴め
莫 邦富(Mo Bang-Fu)

更新日:2009年02月04日

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 知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続ける莫氏によるコラムです。
 日本の食品は上海などの大都市だけでなく、地方都市でも大人気だそうだ。そして中国だけでなく、フィリピンでも日本食に対する人気が高く、日本の食品メーカー・外食企業の進出を待ちかねているという。


 
莫邦富氏
 
バックナンバー
 
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地方デパート幹部から食品関連企業に進出の誘致

今年は9年ぶりに家族とともに上海で元日を迎えた。上海の自宅は浦東にある上海第一ヤオハンに近い。今回の上海滞在中に一番印象に残ったことのひとつは、ヤオハンにできた生鮮食品を販売するデパ地下だ。私より数日先に上海に帰った家内が、ヤオハンの地下食品売り場は日本の食品をかなり売っているのよ、と情報を教えてくれた。

これまで上海では、日本の食品は、黄浦江の反対側、つまり旧市街地である浦西に行かないと買い求めることができなかった。日本食品が店頭によく並べられているところといえば、まず静安寺にある久光デパートだ。日本の食品メーカー・外食企業のテナントショップも多い。コシヒカリや味噌、21世紀梨なども販売している。

次は、日本人が多い高級住宅アリアの古北だ。デパートまではないが、小さな店で日本の食品をいろいろと売っている。浦東に日本食品を販売する拠点ができたことは、その意味では、浦東に人気が出てきたことの裏付けと考えていいだろう。

日本食品と言えば、上海のような消費力のある大都会だけではなく、地方都市でも次第に人気が出てきている。11月、市場調査のために山東省を回った。威海市で訪ねた地元デパートの副社長から、「日本企業はここに来て、日本の食品を販売するべきです」と力説された。女性だけに指摘することも細かくて日常的だ。

「私たちくらいの収入を得ている人間は、まず醤油はすべて日本ブランドのものを使っている。信頼と安全の面において、日本の食品は一番中国の消費者の心を掴んでいます」

感想を述べた後、副社長は早速切り込んできた。「どうか日本企業を説得して、威海市で食品を生産してもらうよう、日本企業の関係者に働きかけていただけませんか。今の段階でこれほど人気が出ているのですから、本格的に威海で日本の食品を販売すれば大人気となるでしょう」
日本食品に対する人気は上海に限ったものではなく、山東省の地方都市までもその波が押し寄せている。

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プロフィール

莫 邦富(Mo Bang-Fu): 1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた。
『蛇頭』『中国全省を読む地図』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーとなり、話題作には『日本企業がなぜ中国に敗れるのか』『これは私が愛した日本なのか』『新華僑』『日中「アジア・トップ」への条件』などがある。
現在、朝日新聞be(土曜版)にて「mo@china」を連載中。博報堂スーパバイザ。東京経営者協会評議委員。東京メトロポリタンテレビジョン放送番組審議委員。中国山東省青島市開発区顧問。三菱UFJ信託銀行業務顧問。
http://www.mo-office.jp/