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莫邦富的視点
メダルを狙っていた北京の五輪競技施設
莫 邦富(Mo Bang-Fu)

更新日:2008年09月11日

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 一大国家プロジェクトの北京五輪が幕を閉じたが、閉幕後も五輪競技施設が北京や中国全土に与えている影響は大きい。
 五輪競技施設が中国の人々の意識に与える影響を探る。


 
莫邦富氏
 
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ザ・北京を表現する新しいイメージ

北京オリンピックが幕を閉じた。残暑がまだ続いているものの、朝晩には秋の気配が感じられるようになった。
北京オリンピックのメインスタジアムとなった国家体育場「鳥の巣」や国家水泳センターの「水立方」(ウォーターキューブ)などのスポーツ施設も、中国国民だけでなく、世界の人々に親しまれた。

これまで私は、北京の新建築に対してはまったくと言っていいほどいい印象を持っていなかった。その最たるものが、21世紀を迎えるという名目で建造された「中華世紀壇」だ。視覚的にもまったくわけのわからない構造物である。ここ数十年で、北京にはさまざまな新しい建築が現われたにもかかわらず、印象に残るものは見事にひとつもなかった。

しかし、「鳥の巣」や「水立方」などの登場で、北京はようやく人々の印象に残せる建築物をもつことができた。オリンピック大会の開幕式や閉幕式の中継をご覧になった方なら、テレビに流れてきた空撮の映像の美しさに息をのんだ、という私の主張を理解してくださるだろうと思う。北京はようやく「ザ・北京」を表現する際の新しいイメージを世界へ発信できるようになった。

その意味では、北京オリンピックは中国にオリンピック大会の開催という歴史的チャンスをもたらしただけでなく、「鳥の巣」や「水立方」などの新建築が、北京や中国全土に創造性とは何かという大きな刺激も与えてくれた、といえるだろう。

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プロフィール

莫 邦富(Mo Bang-Fu): 1953年中国・上海生まれ。上海外国語大学卒業後、同大学講師を経て、85年に来日。知日派ジャーナリストとして、政治経済から文化にいたるまで幅広い分野で発言を続け、「新華僑」や「蛇頭(スネークヘッド)」といった新語を日本に定着させた。
『蛇頭』『中国全省を読む地図』、翻訳書『ノーと言える中国』がベストセラーとなり、話題作には『日本企業がなぜ中国に敗れるのか』『これは私が愛した日本なのか』『新華僑』『日中「アジア・トップ」への条件』などがある。
現在、朝日新聞be(土曜版)にて「mo@china」を連載中。博報堂スーパバイザ。東京経営者協会評議委員。東京メトロポリタンテレビジョン放送番組審議委員。中国山東省青島市開発区顧問。三菱UFJ信託銀行業務顧問。
http://www.mo-office.jp/