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チベット問題は進出企業への影響も必至
ベンチャー・リンク2008年6月号掲載

更新日:2008年06月21日

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動画サイトのYouTube、海外メディアではBBCやAFP、日本の産経新聞記者ブログ……。ざっと確認しただけで、これだけのインターネットサイトが3月14日以降の数日間、中国ではアクセス不可や記事が表示されない状態だった。アクセス許可された現在も特定のワードを含む動画が見られなかったり、ウイルスが仕込まれていたりする。
 


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また、この時期に始まったものではないが、閲覧者が書き込める自由参加型百科事典・ウィキペディア、巨大掲示板・2ちゃんねるの中国板の一部、検索サイト・グーグルのキャッシュ(当該ページのサーバーがダウンしても見られる機能)、日本のブログサイトの一部(シーサー、エキサイト)、国境なき記者団のサイト、国際的人権団体「アムネスティ」のサイトなどは以前からずっと中国で見られない。検索サイトで「天安門、八九」と検索すると「ページが見つかりません」となるし、メールの遅配、不着も日常的に起こる。これが今現在、個人レベルでも起こっている21世紀の、夏にオリンピックを控える大国の、“ネット情報統制”だ。

3月14日。言うまでもなく、この日に中国の西部チベット自治区において中国政府に対する抗議デモが起こった。3月10日は、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世が、59年にインドに亡命した日。毎年、この日はダライ・ラマ14世の帰還と中国政府の宗教弾圧解除を願う人々のデモが恒例化しているが、今年は五輪開催ということもあって、例年より大規模かつ継続的なデモであったという。情報はいまだ限定的だが、明らかな情報統制を敷き、民への発砲をしたという中国に、五輪を開く資格が本当にあるのか、疑問を呈さざるを得ない。

チベット族と思われる、今年の春節に街を歩いていた赤い服の仏教僧侶たち/中国の代表的な検索エンジン「百度(バイドゥ)」で「天安門事件、八九」と検索すると「政策や法律に一致しない内容なので表示しません」と出る
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プロフィール

五十嵐らん(いがらし・らん)
東京都出身。専門は細胞研究で、東京大学大学院修了(農学博士)。03年に中国雲南省の日米中合弁花卉企業に赴任、いきなり経営者に。05年暮れに独立、現在は農業経営コンサルティング、食品・化粧品開発などで日中を飛び回る。著書に『世にも不思議な中国人』(ワニブックス刊)など。